金木犀


庭の金木犀が満開です、まさにむせ返るような香り。ココを買って一番最初に植えたのが金木犀でした、金木犀の香る家ってのが憧れだったんですよね。でも丸くならないんだよなぁ。めっちゃ伸びるので時々幹からばっさりダンナが切り落としちゃうんだけど(本当にスパっと切っちゃう)大体1年で葉がぎっしり。でも縦長。ワタシのイメージでは金木犀って丸いんだけど…。あれってやっぱり剪定の結果なんだよね。いじらないとだめだろ、ほかっといちゃただ伸びるだけ。
でも自由に伸びてる分だけ、花も自由に満開です。本当にいい香り、秋だなぁ。


そんなお庭に聞こえてくるのがフラワーカンパニーズですよ。毎日聞いてます、朝晩聞いてます。
鈴木さんの(鈴木さんってのもなんだな。普通なんて呼ぶんでしょう。圭クンとか?いや、それは無理w)まっすぐな声は秋空に似合うね。声とおんなじで詩もストレート。とても良い詩で、それを潔く歌いあげるので凄く胸に響く。凄くいい、間違いなくいい。だけどどこか居心地悪いというか、気恥ずかしいのは、やっぱりそれがあまりにまっすぐなせいなんだと思います。
鈴木さん言わなくてもいいとこ突いてくるんだよね。私等のようにすっかり大人になってしまった者は、解ってても見ないというか、見えてても無視するというか、それは言わないのがお約束みたいになってしまった事がいっぱいある訳なんだけど、それを鈴木さんは「ほらちゃんと見て」って机の上に乗せてくる。これはけっこうキツイ。
たとえば「発熱の男」
「靴底は減っているのに、見える景色は変わらない、どこにもたどり着けていない」
がーん。orz
そうかな、と思ってもなかなか言葉にして言えませんよ。しかも「キミはたどり着いてないよ」じゃなく「俺、たどり着いてないじゃん」ってことですからね。言われるほうもキツイけど歌ってるほうはもっとキツイはずだと思うのに、それを力いっぱい手抜きなしで歌ってくる。そしてその先は、かっこ悪くても進め、ダメでもいいからとにかく進め。変に説教くさくもなく、綺麗で耳障りのいい言葉を並べるでもなく、血の通った言葉で「生きていこう」と歌う彼の唄は、やっぱりどこか気恥ずかしい。でもそれ以上に感じるのは、羨ましいってことかもなぁ。こんな風に生きられたら素敵だよね、こんな風に大人になれたらカッコいいよね、でもなれないよね、って言うかなれなかったよと、すっかり大人なワタシは思うのです。
MCで「俺たちはずっとやっていくって決めたから、何度もライブへ来て下さい。毎回じゃなくていいから、時々でいいから何度も来て下さい。生きてるって事を実感しに来て下さい、一緒に年をとりましょう!」って言うんですよ。泣けるでしょう?(涙)ライブ中に、ファンの振り上げた腕を抱くようにして歌うんですよ、泣けますよ。金八かってなもんですよ。でも鈴木さんが言うと臭くないのはなぜなんでしょう。後ろの3人が「また言ってるよ」な雰囲気だからかなぁ(笑)絶妙なバランスで、この多才なボーカルを支えているお兄さん方ですね(同級生だけど)
この方たち、本当に仲がいいよね。ずっと一緒に機材車で全国回っているわけでしょう?長年やってて嫌になったりしないんでしょうか。ずっと向き合って心情まで曝け出しているんですもんね、これって凄いよねぇ。中学時代に生涯の友に出会ったわけか、しかも3人も。ほんとに幸せな人たちだと思うなぁ。で、その幸運をこうやってみんなにおすそ分けしながらずっと生きていってくれるんですね。しかも自分たちもそれを楽しみながら。いいなぁ〜。
なのでもし機会があったら、せひその幸せを貰いに出かけてみたいと思います。フラカンは嵌るな(苦笑)いい年してフラカンはないだろ、って思いながら嵌る。勿論、若い人たちとは違う部分で嵌るんですけどね。
写真がないと寂しいから、魅惑のギタリスト様を。

それにしても竹安君のギターはいいです。ギターの部分は当然竹安君のアレンジなんでしょうけど、リフもソロのセンスも抜群だ〜。見た感じちょっと内向的かと思いきや、作る曲は弾けたのばっかりで意外だし、なんといっても竹安君のソロのフレーズはロマンチックで素敵です。物凄くテクニックもあるんでしょうけど、凄いな〜というよりはうっとりするようなソロなんですよ。そこがいい!勿論、前川さんのベースラインも凄くいいし、小西さんのドラムもいい。この方叩き方が軽快で可愛いですよね、淡々とドラマーに徹してる感もいいし、個人的には青いツナギが非常に可愛くて好きです。

と散々フラカンを褒めておいてバスデ話に。
11月に新譜も出ますが、その前にシングルが出るしCDの話は置いといて、チバ君が詩集本を出版するのだそうです。

 タイトル:ビート


思いがけない事するなぁ〜。あんまり歌詞本などには興味ないですが、コメントが入るってのはちょっと気になりますね。