「どこに行くの?」を見る


松井良彦監督作数種類のコースを設定した風俗・変化球デリヘル・セクキャバで高揚]

上田現最後の仕事と言っても過言ではない映画だったので、公開時に行きたかったんですけど、なんか追悼があると聞いてやめてしまったまま今まで見なかった作品。追悼とか、ようしませんよ。現ちゃんについてはまだダメだなぁ、まだ動悸がする。
映画は痛い場面は嫌ですが(痛すぎです)とても良かったと思います。劇場で見てても多分終わってから拍手しちゃったと思う。抑えの美学っていうか、セリフも演技も撮り方もぐっと抑えてあって、凄くよかった。最近は過剰なものが多すぎるから、こんなのを見るとやっぱり邦画はいいっていうか、日本人の感性はやっぱいいなと思います。
主演の柏原収史って、弟の方ですよね?こんないい俳優さんだとは思いませんでした。そういえばあまり見たことがなかったかも。他はあまり上手い俳優さんは出ていませんが、セリフが少ないのと撮り方が上手いのであまり気になりませんでした。福田役の佐野和宏さんってのがいいですけど、彼は監督さんでピンク四天王なんだそうです。でもなぜだか見覚えがあるんですよねぇ。なぜ知ってるんでしょうか、ピンク映画なんか見ないぞ。
ラストに流れる「水の記憶」という曲が、美しくて優しくて切ないです。いや曲は切なくはないな、繊細でひたすら美しい素晴らしい曲でした。現ちゃんが引いてる姿が目に浮かぶようです。小さな手できっと優しい顔をして弾いていたんだろうなぁ。こうしてDVDに残ることは嬉しいです。