「黄金」を見る


体調を崩して遅れをとってしまい、もう上映2回になってしまった「黄金を抱いて翔べ」を見てきました。

まず最初に「すっごく面白かった!!」と言っておこう(以下ネタバレありです)
めっちゃ面白かったです、もう一回見たい。DVD買ってもいいくらい良かった。
もともと好きなジャンルなのですけど、こんな良い出来だとは正直思わなかったですね。原作を読んで浮かんでたイメージのままでした、キャストは勿論、色とかテンションとかがぴったりきた。
こういうのって個々違うので、ダメだと感じる人も多いでしょうけど、ワタシにはビンゴだったです。
原作が高村薫にしては読みやすかったし展開も速かったので、映画化するなら…って妄想を速攻でした時はジョニー・トゥだったですけどね。もう、こういうのはどうしてもそっちへ行ってしまう(苦笑)
日本人が作ると甘くしちゃうから、おっさんばっかで撮って欲しいとか思ってて。


なので製作発表の記事を読んだ時は、正直「なんで幸田とモモが可愛コちゃんなのよ」って思ったんですね。
映像化するなら、モモが美青年設定になるのはまぁ当然かもしれないけど、なんで幸田まで可愛コちゃんなんだよ〜と。
モモ役って儲け役だと思うんだけど、それを東方の可愛い方(当時はこれくらいの認識しかなかった、ちなみにユノはいい男の方)がやるのは、まぁ人寄せパンダなんだろうけど、だからイヤなんだよ…とか思って。芝居出来るのかな、とか。だって映画好きなんだもん、こういうごり押しでがっかりさせられるのはイヤじゃん。
でも、そんなことは全然なかったぁ〜〜〜〜。
モモ、超よかった!ちょっとデカ過ぎでスタイル良すぎで目立ちすぎではあるけど、気にならない程度の外人訛りが本当に程よくて、彼独特のでしゃばらなさというか、控えめな態度と雰囲気が物凄く良かったと思います。そしてなんたって可愛い。可愛い男の子が嫌いな女子など世の中にいませんからね。でもその飛びぬけた容姿でさえ、このコは控えめに表現することが出来るというね。
どうなってんの?な素材だ。これはもっと使おうよ、日本映画で。
でもって、ブッキーですよ。
ウチではブッキーはずっと可愛コちゃん扱いだったんですが、いったいいつからこんな色男になったのでしょうか。上手いのは解っていたんだけど、何かあったのか?ってくらいの色っぽさ。
ステキにやさぐれてました、ステキに狂ってました。良かったな、幸田。しかもチャンミン相手の芝居だと、お兄さんでさー。萌え萌えー。
「モモを売るのは嫌だ」
「モモがいなくなったら、俺も生きていけない」
「まさか幸田がモモに惚れるとは思わなかった」←セリフじゃないけど
のシーンは正直カットしないで欲しかった。あ、みんなそう思っているかな(笑)あそこがいいのにさ。
でも妻夫木様がインタビューで「俺はこの人が好きなんだと思って芝居してた」って言ってたけど、ちゃんと画面にそれが出ていて、教会のシーンはぐっと来たから、それでいいとしよう
あと、春樹奪還の電車のシーンも見たかったですね。カットになっててがっかり。

ま、そんなこと言い出したら、橋も丘も川もアパートもイメージと違ったし、幸田、拳銃埋めないのか〜とか、モモ子1カットだけなのか〜とか、バッグ青くないじゃ〜んとか(青くなかったよね?)まぁいろいろありますが、でも本当に面白かった。
この監督嫌いだったけど、この映画はとても面白かったので、ちょっと好きになりました。
今年の日本アカデミー最優秀新人賞はぜひチャンミンで。
そんな賞なかったかな(汗)




PCでDVDを見ると、音がダブったりするようになったので、ちょっくら外付けのプレイヤーを買ってみたのですが、そしたら画像が一変。凄く美しい!音がいい!
こんなクリアだったのかと、今愕然としています。
美しいものはより美しく。
そうでないものはそれなりに…ではなく、それも出来るだけ美しく。
綺麗ってステキ。
明日も頑張ろう。